EN-EL15a - Nikon新型バッテリーは何が変わったのか?

Nikon Li-ion リチャージャブルバッテリー EN-EL15a
 

2017年6月9日、Nikonより新型デジタル一眼レフカメラD7500が発売され、同時に使用バッテリーとしてEN-EL15の後継製品EN-EL15aも発売されました。では新型の話に入る前に、そもそもEN-EL15とはどのようなバッテリーだったのか振り返ってみます。


EN-EL15とは?

  • Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL15は2010年発売のD7000と共に登場したLi-ionバッテリーで、現在でもD810やD500など多くのカメラに採用されています。Nikonユーザーなら使ったことのある方も多いのではないでしょうか。

今回発売されたEN-EL15aは、このEN-EL15の後継にあたり、EN-EL15を使用可能なカメラボディでも使用できる互換性を有しています。
という事で、D750ユーザーとしてまずは買って比較してみようと早速注文。

ここから製品本体から違いを探ってみます。

DSC_6529

これがパッケージ。これでは違いが分からないのでバッテリー本体を比較してみます。

DSC_6535
左:EN-EL15 右:EN-EL15a

新しいバッテリーは本体カラーがグレーに変更されていることが大きな外観的特徴ですね。
見た限り外形は全く同一のようです。
次は裏面の表記から違いを探ってみたいと思います。

DSC_6534-3

表記では容量・電圧ともに同一で、スペック面で両者に違いは無いことが分かりました。
ここまで比較してきて、違いは本体のカラーのみという結果に。


「じゃあ一体なんの為に新しいバッテリーを発売したの?」

そんな疑問が湧いてきます。
そこで今回はEN-EL15aについて、Nikonのサポートに問い合わせをしました。
(迅速かつ詳細に回答してくださりありがとうございました。)


サポートからの回答で分かったEN-EL15とEN-EL15aの違い

回答の内容で分かったEN-EL15aを発売した理由。それは

EN-EL15に存在する放電特性の違う2つのバージョンの違いの判別をより容易にするため。


とのことです。
Nikon製品について日頃から情報収集をされている方はご存知かもしれませんが、EN-EL15は2013年夏頃より放電特性の異なるバッテリーへの変更が行われました。
変更された当初は容量も同一なこの2種類のバッテリーを混用しても問題はなかったのですが、2016年にD500が発売された直後に、放電特性が変更される以前のバッテリーを使用すると撮影可能コマ数が大幅に減少することが話題になりました(この件の詳細は→コチラ)。
EN-EL15aはこの放電特性変更後のバッテリーであることが分かりやすいよう、型番と外観を変更した製品というのが真相なようです。
つまり・・・

性能は現在発売されているEN-EL15と同じ

ということですね。

では本当に違いはカラーだけ?と思っていたら、Nikonの回答からもう1つの違いが判明しました。それは何かというと・・・

質量が約2g軽くなっている

EN-EL15では約80gだった質量が、EN-EL15aでは約78gに軽量化されているようです。
でも正直2gの差を体感できる人は居ないでしょうね笑


EN-EL15とEN-EL15aの違いのまとめ

  • 外観がブラックからグレーに
  • 質量が約80gから約78gに



それで結局どちらを買えばいいの?
両者とも性能面では同じという事が分かったので、どちらを購入しても大丈夫でしょう。
価格が安い方を買うとか、新しいモノ好きだからEN-EL15aを買うとか、ブラックが好きだからEN-EL15を買うとか、本当に自分の好みで選んでしまっても問題ないかと。
個人的に思ったのは、ブラックの充電器にグレーのバッテリーは少し互換品っぽさがあって嫌かも笑


最後に
個人的に容量UPも期待していたので少し残念なところもありますが、新製品が出たこのタイミングに今まで使用してきたバッテリーを新しくするのはアリだと思います。僕自身特にバッテリー不足を感じていませんでしたが買っちゃいましたし笑。おそらく今後もEN-EL15シリーズのバッテリーを採用したカメラは増えていくと思うので、将来的にも活用できそうなこのバッテリーをひとつ購入してみてはいかがでしょうか。では。