Galaxy S26 Ultraの60W超急速充電を検証レビュー

はじめに          
Galaxy S26 Ultraにて初めて実装された60W超急速充電。今回はその充電時間や充電可能な充電器を検証します。


目次

超急速充電とは

Galaxyには「超急速充電(Supe Fast Charging)」と呼ばれる急速充電技術が採用されています。


Galaxy S26 Ultraの登場以前は最大出力ごとに


最大25W
Super Fast Charging (超急速充電)

最大45W
Super Fast Charging 2.0 (超急速充電2.0)


の2種類が存在しましたが、今回Galaxy S26 Ultraで充電速度が向上したのに合わせて


最大60W
Super Fast Charging 3.0 (超急速充電3.0)


という新たなバージョンが登場しました。



60W充電の要件

Galaxy S26 Ultraでは充電速度が向上したことにより、その性能を最大限発揮するために求められる充電器の仕様にも変化が生じています。


従来の45Wまでの超急速充電は、呼称こそSamsung独自であるものの、内容としては標準規格であるUSB PD 3.0とそのオプション規格であるPPSを利用しており、サードパーティの充電器でも利用可能だったのは過去記事でも検証した通りです。
kurokamina.hatenablog.com


60W充電も基本的にPPSを利用するという点は変わりませんが、必要な充電器の出力は変化しています。

そこでまずSamsung純正の60W充電器であるEP-T6010の仕様から60W充電に必要な条件を導き出します。

この充電器が対応している出力のうち、PPSのみを抽出すると


PPS
5.0-21.0 V ⎓ 3.0 A
5.0-16.0 V ⎓ 4.0 A
5.0-11.0 V ⎓ 5.0 A


の3つとなります。このうち3つ目は60Wに達しないので、従来の45W充電対応デバイスとの互換性のために用意した出力と思われます。

また、本体の表記には 5.0-20.0 V ⎓ 3.0 A と記載されているため、基本的には20Vをカバーできる3.0A以上のPPS対応充電器であれば対応できると考えられます。


充電速度の検証

仕様の違う3つの充電器を使用して実際に0%から100%までの充電速度と充電時間を検証していきます。


検証環境
Galaxy S26 Ultra SM-S948Z One UI 8.5

USBテスター
YK-Lab YK003C


①65W PPS対応充電器

対応する出力

PPSは5.00Aとなっていますが、最大出力は65Wのため20Vでは3.25Aに制限されます。

充電開始直後
経過

電圧(V) 電流(A) 積算電力(Wh)

画面表示では54分で100%となり、その後も62分まで給電が継続されました。

電圧・電流ともにPPSによって細かく変動しているのが確認できますが、3Aを超えることはありませんでした。
このことから、充電器は出力3Aまでの製品でよく、ケーブルも3A対応の製品で対応できると考えられます。


出力のみに絞ったグラフがこちらです。

出力経過

充電開始直後の速度はかなり速いですが、50Wを超える時間は10分程度なので、100%までかかる時間は45W程度の充電器でもあまり変わらなさそうです。


②25W PPS対応充電器

Samsung純正の25W充電器です。PPSに対応しています。

対応する出力
充電開始直後
経過

電圧(V) 電流(A) 積算電力(Wh)

画面表示では58分で100%となり、その後も77分まで給電が継続されました。


こちらもPPSを利用しており、出力は①の半分以下ですが充電完了までの時間はそこまで大きく変わりませんでした。


③PPS非対応40W充電器

AppleのUSB PD 3.2対応充電器で、PPSには非対応ですが、SPR AVSというPPSとは異なる電圧可変規格に対応しています。

対応する出力

表示上は40Wですが、充電開始後の一定時間は最大出力が60Wに変化します。

充電開始直後
経過

電圧(V) 電流(A) 積算電力(Wh)

画面表示では79分で100%となり、その後も91分まで給電が継続されました。


9Vの固定電圧がリクエストされており、充電完了時までその電圧が維持されています。GalaxyではSPR AVSは利用されずに固定電圧の充電器として認識されるようです。

PPS非対応の充電器は20W強で出力が頭打ちになるようです。


結果

給電が停止するまでの時間をまとめると以下になります。

65W PPS 62分
25W PPS 77分
40W Fix 91分


給電が停止した時間を100とした充電の経過は以下の通りです。

60W充電では15分で40%超の充電が可能というところが充電速度向上の恩恵が最も表れているところですね。


とはいえ25W充電器でも開始直後こそ差が出るものの、最終的な充電時間に大差があるわけではないので、充電器に小型さや安価さを求める場合、例えば外出用やモバイルバッテリーといったものでは30W程度でも十分かもしれません。


PPS非対応の充電器では例え100Wであろうと、25WのPPS対応充電器より遅くなってしまうので、可能であればPPS対応の充電器を用意したほうが良いですね。


60W充電が可能な充電器・ケーブルの選び方

充電器のスペック表を確認して、出力に


PPS 5.0-21.0 V ⎓ 3.0 A


以上の出力があれば60W充電が可能となります。

USB Type-Cケーブルについては両端がType-Cであれば最低限3Aまでは対応するように規格として定められているため、特に気にすることなく利用できます。
以前の45W充電では5Aケーブルが必要だったこともあり、この点ではケーブルの選択肢が大幅に増え、かなり利用しやすくなっていると感じます。


まとめるとGalaxyの60W充電に必要なのは

  • PPSの出力が 5.0-21.0 V ⎓ 3.0 A 以上の充電器
  • 両端がType-CのUSBケーブル


の2つということですね。

60W充電が可能なおすすめ充電器

執筆中

まとめ

充電速度が向上したGalaxy S26 Ultraですが、60W充電が利用できる充電器やケーブルの選択肢も広く、使いやすい仕様となっているのは喜ばしいですね。
Ultraモデルユーザーの皆様がその実力を享受できるよう、このブログが参考になればと思います。