光るM.2 SSDヒートシンク「XPG STORM RGB」レビュー

昨今増えているRGB LEDを搭載するPCパーツ。とうとうM.2 SSD用のヒートシンクまでRGB LED搭載の製品が登場してきました。

 

紹介するのはADATAが展開するゲーマー向けブランドXPGの
XPG STORM RGB M.2 2280 SSDヒートシンク
です。

http://www.xpg.com/jp/feature/494

 

M.2 2280フォームファクタSSD向けのこの製品は、冷却面においてはヒートシンクに加え16,500rpmのファンを搭載し、外観は昨今の流行に合わせてRGB LEDを搭載しています。

昨年11月に発表されてから発売を心待ちにしていましたが、今回ADATAさんのご厚意によりユーザーモニターをさせていただくことになりました。

 

なお、日本での発売についてはブログを書いている時点では未定ですが、日本で販売する予定ではあるそうです。

 

 

 

 

開封

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黒いパッケージは思ったより小型ですね。

大手4社のRGB LEDに対応しています。

 

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内容は

でした。

ネジについては恐らくシルバーがM3でブラックがM2だと思いますが、記載を確認できなかったため断定はできません。今回はMSI H270M MORTAR ARCTICへ搭載しましたが、使用したのはブラックのネジです。

説明書は無く、二重になっているうちの内側のパッケージ裏に簡単な説明が書いてあります。

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搭載については正直説明書が要らないほど簡単には感じましたが、それにしても簡素な気はします。

 

 

搭載

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まず本体裏のサーマルパッドに貼られている青い保護シールを剥がし、SSDの端子をしっかり露出させ、かつSSDのネジ固定部とヒートシンクの黒いネジ穴が合うように貼り付けます。

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更にRGB LED 4pinケーブルと、今回はファン3pinケーブルを接続します。

搭載してもケーブルが目立ちづらいよう、ブラックになっているのは良いですね。

 

この状態でマザーボードのM.2スロットへ搭載し、4pinケーブルはマザーボードのRGB LED 4pin端子へ、3pinケーブルはマザーボードのファン端子へ接続します。4pinケーブルには分かりづらいですがコネクタに▲マークがあり、そこが+12Vになっています。

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その状態でPCを起動して、LEDが点灯し、ファンが回転すれば設置完了です。

ファンはパッケージの写真にあるように10.5-12Vが推奨されているので、マザーボードのファン端子は電圧制御モードにして規定の電圧になるよう設定しましょう。

 

 

ヒートシンクについて

ブラックの筐体に流れるライン状のLED、ひと目でXPGと分かる光るロゴ、チラリと見える赤いヒートシンクは所謂「魅せるPC」を組んでいる方にとっては魅力的に映るのではないでしょうか。LEDパーツを多く使用しているけどSSDだけは光ってないよなんて方も多いでしょうし。

実際に各色光らせてみるとこんな感じ。


ADATA XPG STORM RGB M.2 2280 SSD Heatsink

他のLEDパーツの影響で見づらいかもしれません。ごめんなさい。

 

動画では分かりませんが、このLEDはRedが強すぎるのかRGBで搭載位置がズレているのか、ホワイトで光らせようとした場合にかなり赤が強く出てピンクのような発色になります。

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もしかして別のLEDパーツの影響かと思い、コントローラー直でこれだけ繋いでも色は変わりませんでした。

これが特に私のようにホワイト系パーツで固めている環境だと気になります。

ただ、他のカラーでは全く問題なくキレイな発色になるので、ホワイト以外のカラーをメインに光らせるには問題ないかと思います。

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本体のネジ穴側から中を見ると結構空間があります。

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本体の高さが公称23.1mmということで、CPUクーラーやグラフィックボードとの干渉には注意するべきですね。

 

 

冷却性能

今回使用する環境の主なパーツはこちら

 

測定方法はCDMで1GiB 5回のテストを実行した際の最高温度を記録します。

ケースファンの回転数については0%と100%の2パターンで計測します。XPG STORM RGBのファンは12Vの状態で固定です。

今回はヒートシンク無しの状態に加え、M.2 SSDヒートシンクAquacomputer kryoM.2 microも比較対象として検証しました。

 

まずはHWiNFOの項目「Drive Temperature」から

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XPG STORM RGBはヒートシンクなしより6~8℃、kryoM.2 microより3~4℃温度が低く、放熱性能の高さがうかがえます。

 

続いて「Drive Temperature 2」です

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こちらはヒートシンクなしより3~7℃温度が低下していますが、kryoM.2 microとの比較では逆に13~15℃も温度が高くなってしまっています。

温度が高くなる原因についての個人的な推測→*1 

長たらしい文章なので脚注機能を使いましたが要約すると、今回使用したSamsungSSDとは相性が悪く温度が下がりづらいが、ADATAのSSDや相性の良いSSDだったらかなり冷える可能性はありそうということです。

 

2018.05.30追記

サーマルパッドを剥がしてkryoM.2 microのものを流用しテストしてみました。

環境はHWiNFOをv5.84-3450へ更新し、CDMでは以前はインターバル5秒設定だったものを0秒へ変更しています。ファンの回転数は100%です。気温も上がってきたので、これまでのデータと直接比較できるものではありません。

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NAND側のDrive Temperatureが-4℃、コントローラー側のDrive Temperature 2が-9℃という結果になりました。
やはり付属のサーマルパッドでは960EVOのように厚みが均一でないSSDと相性が悪いようで、うまく熱を伝えられていないことが分かります。

kryoM.2 microのサーマルパッドは劣化していていたので、より高性能な製品へ交換すると更に冷えそうな気もします。

サーマルパッドを柔らかく厚みのあるタイプへ交換し、LEDが綺麗に白く光る新製品を出してほしいなぁ……

 

 

ヒートシンクに搭載されているファンについては、温度上昇を抑える効果は確かにありそうで、ファンを停止させた場合は負荷時で2℃ほどでしたが温度が高くなりました。
小型ファンなので一瞬で排熱できるほどではありませんが、ベンチマーク後の温度低下は若干早いように感じます。
ただ、小型ファンといえど16,500rpmなので、静音性を重視している環境だと気になるのは仕方ありませんね。上に挙げた環境でファンを20~40%で回していると、XPG STORM RGBのファンは電圧をかなり下げていてもノイズが聞こえます。

負荷をかけない場合はファンを止めちゃっても大丈夫なので、静音性重視でファンを動かすのは保険みたいに考えてもいいかもしれませんね。

 

 

まとめ

この製品はファン付きのM.2 SSDヒートシンクというだけで希少ですが、更にRGB LEDまで搭載しているという意欲作です。M.2用ヒートシンクはまだ発展途上のカテゴリでまだ改善点も見受けられますが、搭載したRGB LEDを制御できるという大きな価値があり、昨今流行りの魅せるPCを構築するにはもってこいです。日本国内で発売されれば、M.2用ヒートシンクのカテゴリで存在感を示せる、そんな製品だと感じました。

 

 

フォト

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*1:

2つの温度計で温度に大きく差が出る理由ですが、おそらくHWiNFOで表示される温度のうち「Drive Temperature」はネジ穴側のNANDチップ付近の温度、「Drive Temperature 2」は端子側のコントローラー付近の温度を表示しているのだと思います。

そして、使用しているSamsung 960 EVOはNANDチップに比べコントローラーチップの高さが低く、対してサーマルパッドの厚みは一定のためコントローラーと強く密着せず熱を伝えられていないと考えています。では何故kryoM.2 microは温度が低いかというと、kryoはより厚みがあり柔らかい(簡単に手でちぎれる程度)サーマルパッドを使用しており、高さの差を埋められる為に放熱効果が高く低温になっているのでしょう。固定方法がクリップのkryoに比べXPGのほうは粘着性の為か、かなり固めに感じます。

また、ネジ穴側はネジで固定されている分SSDヒートシンクが強く密着し、構造も比較的開放的なため放熱効果が高く低温で、端子側は固定用のフックが存在するもののあくまで脱落防止用のため、サーマルパッドに粘着効果はあるもののSSDヒートシンクが強く密着せず、通気性の悪い構造のため放熱効果が低くなっており、このような高温になっていることも考えられます。
しかし、試しに3M製の耐熱絶縁テープを使用して強く固定してみたものの、負荷をかけて1℃たりと違わぬ結果となったので、サーマルパッドが変わらない限り固定方法を見直しても改善しなさそうではあります。
サーマルパッドを剥がしてクマシート辺りに貼り替えれば改善するかな?

まあNANDチップの冷え具合を見るに高い冷却性は秘めているでしょう。

繰り返しますが、これはあくまで私個人の推測です。

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本物そっくりなUSB-C to Lightningケーブルを買った

Apple Lightning USB-Cケーブル 1m/MK0X2AM/A

Apple Lightning USB-Cケーブル 1m/MK0X2AM/A

 

iPhone 8/8 Plus/XやiPad Pro(12.9インチ及び10.5インチ)がUSB PD(Power Delivery)による急速充電に対応し、Type-C環境も整ってきて、ユーザーも増えてきたのがAppleのUSB-C - Lightningケーブル。

ただ、このケーブルの価格は1mで税抜2,800円と高く、サードパーティの安価なケーブルはこのブログを書いている時点ではMFi認証プログラムが開始されていないため完全な互換品が存在せず、USB PDによる急速充電対応を謳う製品は存在するものの認証品ではありません。

 

そもそもPD対応のiOSバイスは持っていない(メインはAndroid機ですし)ので、じゃあMFi認証品が出るまで使うか分からないけどPD対応を謳っていない超安いケーブルでも持っておこうかなと。

 

それで探していたらeBayで200円台だったUSB-C to Lightning Cable(1m)を見つけ、あまりの安さで不安になるも、常用しないしこれでいっかと注文してみました。

rover.ebay.com

 

到着したケーブルがこちら。

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もうこれ純正品じゃね?ってくらい似てます。

ケーブルだけでなく包装も似てる。

 

純正のLightning to USBケーブルと比較

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右が今回購入したケーブル。

接点部に僅かな違いが見られ、若干コネクタに丸みがかかっていますが、よく見れば分かる程度でほぼ同じですね。

 

ただ、純正のUSB-C to Lightningケーブルは通常のType-Aのケーブルからコネクタが大型化し、ケーブル径も太くなっているので、この点は純正品と大きく違いますね。

 

 

今回はテストとしてUSB PDに関係ないデスクトップPCのUSB3.1 Gen.1 Type-Cポート(マザーボードMSI H270M MORTAR ARCTIC)に接続して急速充電非対応のiPadを接続しました。

 

結果は同期は可能も充電は不可能でした。

 

充電できないのはまあ予想通りですね。

iPadの充電器は2.4Aですし、実際は2A未満でも充電できると考えても、Type-Cの規格上は接続するデバイス側がType-Cでないと最大1.5Aですが、その1.5Aを要求するのとは別の方法でiPadは電流を要求しているはずなので、充電できる電流は供給できないのでしょう。おそらくは0.5Aが最大なのかな?

充電器の中にはAppleの2.1A機器に対応したType-Cポートを持つ製品が存在するかもしれませんが、PCだと少ないでしょうし。

ただ、1.5Aという制限については、USB PD対応のiPadだとType-Cデバイスと同じく、USB PD非対応Type-C機器の上限である3Aを要求できるのかもしれません。

 

 

前述の通りPD対応のiOSバイスを持っていないので、PDによる急速充電に対応しているかは判断できません。

Lightningケーブルの場合は異なるかもしれませんが、対応するのにeMakerと呼ばれるチップが必要で、このように安価なケーブルではコスト面で搭載しない場合も多いですし、従来のケーブルと同じサイズというのは搭載するスペースを確保していないという事で、非対応というのが私の予想です。

が、商品ページに“You can also use the cable with an Apple 29W USB-C Power Adapter to take advantage of the charging feature on the 12.9-inch iPad Pro.”という記述があり、これが急速充電を指している可能性もあります。

 

 

さいごに

このような非認証のケーブルは今後のiOSアップデートで排除される可能性もありますが、200円台ととても安価なので、iOSバイスをお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。

DUALSHOCK 4を修理に送ったら新型になって戻ってきた

初期型PS4を発売日に購入し、コントローラーのDUALSHOCK 4は購入後2ヶ月ほどで1度交換しているものの、それから4年弱ずっと使用していました。

しかし最近になって充電できない等の故障が発生し、修理のサポートを受けることに。

 

PlayStationのサポートページを確認すると費用が4,860円と掲載されており、これもう新品買ってもいいんじゃねと思いましたが、使用頻度も少ないのですぐに必要ではないし、新品で買うより一応数百円は安いのでサポートへ送付することに。

 

サポートへ送付したのが3月22日、途中交換の同意等のやりとりを挟みましたが3月27日に交換品が到着しました。

 

今まで使用していたのはCUH-ZCT1Jでしたが、交換品は新型のCUH-ZCT2Jが送られてきました。

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新型と言ってもPS4 Slim発売時に登場しているので、2016年発売なんですけどね。

CUH-ZCT1はもう部品が枯渇しているとか。

 

CUH-ZCT2はタッチパッドの一部が半透明になっていてライトバーのカラーが透過するので操作中も確認しやすかったり、USB接続時は入力をBluetoothではなく有線に変更できたり、そもそも最初からそうするべきだったのでは?というレベルの改良をされています。他にもトリガーやスティックの感触は変わっていますが。

 

 

もしSlim登場前のPS4を持っていて延長保証に入っていれば、保証でコントローラーが新型になるよ~的な美味しい案件だったかもしれませんが、今回は4,860円を払っているのでお得感はないですね。

PC用にXbox Oneコントローラーを買った話

PCでゲームするならマウス&キーボードが基本ではありますが、PC版のFF15が安くなっていたのをついつい予約してしまい、これコントローラーじゃないと操作しづらそうだなと思って、これを選んでおけば間違いないだろうというXbox Oneコントローラーを購入しました。

 

買った製品の型番は4N6-00003。

Bluetooth対応となった現行型Xbox OneコントローラーでブラックカラーのWindows向けモデルです。

Windows向けと言っても違いはUSBケーブルが付属している点のみと思われるので、MicroUSBケーブルがあれば標準モデルの6CL-00003で問題ないです。

Xbox One  ワイヤレス コントローラー (ブラック)

Xbox One ワイヤレス コントローラー (ブラック)

 

自分はコントローラーに合ったデザインのケーブルが欲しかった等の理由で4N6-00003に。

 

 

買ったのはFF15 Windows Editionの発売前だったので、BFで航空機をぐるぐる飛ばしながら使い心地を確かめていたのですが、折角なので無線化してみることに。

Xbox Oneコントローラー専用のレシーバーを使う方法が最も安定した選択肢ですが、現行コントローラーはBluetooth対応なので、汎用性を考えBTレシーバーを使います。

用意したのはELECOMのLBT-UAN05C1。

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Class1対応なので理論上は100mまで通信可能ですが、コントローラーは10mまでのClass2でしょうし安定性への保険みたいなつもりで。

ただ、実際に使っていると正直微妙で、ペアリングしていても再起動後に認識されなかったり、眠いな~と思って腕を伸ばしてコントローラーをいきなり頭上に持っていくと入力が途切れたり。

なので、純正のレシーバーがおすすめですね。

PCユーザーが使うことはあまり無いでしょうが、純正だとコントローラーのオーディオジャックも使用できるようですし。

Xbox ワイヤレス アダプター for Windows 10

Xbox ワイヤレス アダプター for Windows 10

 

 

 

無線化するにはレシーバーの他にバッテリーが必要で、単3電池が利用可能なのでeneloopを使っていたのですが、充電の度に裏蓋を開けて電池を交換する必要があり面倒なので、USB端子から充電できる純正バッテリーを購入することに。

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Xbox One プレイ&チャージ キット

Xbox One プレイ&チャージ キット

 

内容物を見ると分かりますが、USBケーブルが付属しています。

じゃあ最初からUSBケーブル付きを買う必要無かったじゃん!という訳で、お買い物は計画的にって感じですね。

今は余ったケーブルをPS4で使っていますが、9 ft(約2.7m)のこのケーブルは丁度良いのでまあ結果オーライかな?

 

搭載するとこんな感じ

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これに裏蓋をするので普段見る位置でもないですが、しっかりXBOXロゴが。

 

この状態で充電しているとUSBケーブルのコネクタが光ります。

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充電中はオレンジ、充電完了でホワイトに点灯します。

コントローラー本体には充電中を示すランプ等は無いので、純正ケーブルでないと充電の経過が分からなくて不便に感じるかもしれません。

例えばPlayStation 4用のDUALSHOCK 4はコントローラー本体のライトバーで充電中なのが分かりますし、現行型(CUH-ZCT2J)は操作中もライトバーの光を確認しやすくなっているので、その辺りは改善の余地あり?

 

 

まとめ

PC用ゲームコントローラーとしてXbox Oneコントローラーを購入する場合は、

 

有線と割り切って使うなら4N6-00003

有線と割り切りMicroUSBケーブルが余っているなら6CL-00003

無線で使用するならコントローラー本体と純正レシーバーがセットになった4N7-00008

充電を便利にしたいなら追加でXbox One プレイ&チャージ キット

 

を購入するのがオススメです(雑なまとめ) 

Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2
 

Ainexの30cm RGB LEDを入れてみた

AinexのRLD-LED30MというLEDストリップを買いました。

LEDマシマシな構成にしていても、暗くなっている場所はどうしてもできてしまうので、そこに合わせてLEDストリップを入れてみることに。

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マザボ上部に暗さを感じたので、トップラジの裏へ設置します。

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ファンの電源ケーブルの処理の雑さが照らし出されてる笑

 

設置前後の比較

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マザボを照らす」という目的は達成できているものの、印象としては白の発色が好みではありませんね。

他のパーツと色温度が合ってないので使いづらい。

 

ただ、この位置へ搭載すれば一定の効果があると分かり、今後導入予定の別のLEDパーツへの4pin延長ケーブルも兼ねているので、もう少し発色を調べてから別のLEDストリップへ交換することを考えています。

日本へ再進出したBitFenixのLEDストリップとかを考えているのですが、実物は中々無くて確認できないし、買ってしまうのもアリかなあ?

BitFenix Magnetic Alchemy 2.0 RGB LED Strips 30cm/15 LEDs BFA-RGB-30MK15N-RP

BitFenix Magnetic Alchemy 2.0 RGB LED Strips 30cm/15 LEDs BFA-RGB-30MK15N-RP

 

Novonestのケーブルコームを買った

電源ユニットのスリーブケーブルをまとめるケーブルコーム。見た目を良くするためのアイテムだけど、CorsairのRMx用スリーブケーブルに付属するのは8pin用の物。使用しているグラボの補助電源が6pinなので、2pin分余った状態で使用していて見た目が良くない。

そこで社外のケーブルコームを購入してみることに。

 

購入したのはNovonestのケーブルコーム。

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24pin用や8pin用に加え、6pin用も入って1,000円くらい。

 

実際付けてみるとこんな感じ。

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見た目は社外感無くていいかな。

白や透明のケーブルコームも合いそうなのでそっちも使ってみたいですね。

 

改めてNZXT H700iをレビュー

H700iを購入して2ヶ月ほど経ち、レビューっぽいレビューをしていなかったので、記録的な意味も込めてもう一度まとめてみました。
Zigsow用に書いているのでフォーマットはその通りになってます。
個人的な事も書いているし、関係ないことに脱線したりしているテキトーな内容ですが。
まあ詳細なレビューはGuru3Dとかが掲載しているのでそちらを見ていただければ。

 

目次

 

 

はじめに

NZXTの新しいPCケース“H700i”を購入しました。
今までは静音性を重視してDefine R4を使っていたのですが、5年ほど使い続けていたのでそろそろ別のケースに買い替えたくなったので。

 

元々は同じFractal DesignのDefine Mini C TGを考えていて、パーツもそれに合わせてMicroATXを選んでいたのですが、日本で一向に発売される気配がなく、待っていたらこちらのHシリーズが発表されたのを見てビビッと来るものがありこちらにしました。
同じくMicroATXH400iにしなかった理由は3.5インチベイが1つしか無かったのと、H700iのトップが横方向排気で上に物が置けるのが良さそうだったので。

 

11月の日本国内での発売に合わせて予約購入しました。
本国での価格が$199.99のところが29,980円。まあこんなもんですかねぇ。
 
なのでレビューしているのは2ヶ月ちょっと使用した後です。
 
組んでいる途中の写真で使えそうなものが無かったので、とりあえず組んでみた写真を

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パーツは基本ホワイト、それ以外はブラックで揃えてみました。
MicroATXなので下のスカスカ感が結構出ちゃってますけど。
PCIブラケットはFractal Designのものを流用しています。
ちなみにこのSSDIntel 545sですが、残念ながらロゴが逆になってしまいます。

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LED

上部のLEDストリップはこの状態で標準搭載され、下部にあるLEDストリップは付属品でどちらも同じアドレッサブルLEDで、Windows上のCAMソフトウェアで制御が可能です。磁石内蔵で両面テープ付き、延長ケーブルも付属しているのでケース内なら大抵どこでも付けられます。

2本目以降のストリップを繋ぐコネクタはケース前方にあるのですが、標準装備のLEDストリップのリア側から引き回されているので流れるようなプロファイルだと違和感があるかもしれません。

そのまま繋いだ場合のLEDストリップ最大搭載時の図を載せます(Twitterに上げる用のテキトーな図でゴメンナサイ)。

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ケーブルマネジメントバー

このケースのシンボルと言える大きな“ケーブルマネジメントバー”は3点ネジ留めとなっていて、1cm程度前方に移動させることで、横向きSATAポートのケーブルに干渉しづらくできます。

f:id:kurokamina:20180130001325j:plainこれはトップの固定部分

取り外すこともできるので、前面のSSDのケーブルを繋ぐ際は外してしまったほうが良いでしょうね。
SSD用のSATA電源ケーブルはストレートタイプが必要なので、使う予定の電源が全てL字コネクタだったりしないか確認したほうが良いかもしれません。
従来のゴムグロメットのほうがケーブルを隠しやすいのではと思うかもしれませんが、ゴムは劣化もありますし、見た目が良いとも言えないのでバーはデザイン的にもプラスだと思います。
 

 

スマートデバイス

このケースは公式でスマートPCケースと謳っているのですが、その理由がケース内に搭載されたスマートデバイスです。

SATA給電で動くUSB2.0ピンヘッダ接続のこのデバイスは、マザーボード右上のケーブルマネジメントバーに隠された位置にあり、1系統のLED制御と3系統のPWMファン制御が可能になっています。

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LED制御についてはケースに搭載されたLEDストリップを制御することが出来ます。NZXTが出しているHUE+というLEDコントローラーの簡易版ですね。
注意が必要なのはこのLED制御で、LEDストリップなら4本、Aer RGBなら5基まで接続可能ですが、1系統のみということでAer RGBを接続する場合はケース付属のLEDストリップを制御できません。混ぜて使うこともできません。ケースのLEDストリップとAer RGBのどちらも光らせるなら別途HUE+を買う必要があるということです。

 

ファン制御については3系統ですが、標準で3分岐ケーブルが3本付属しているので、追加でケーブルを購入することなく9基のファンを制御できます。
制御モードによってはスマートデバイス内蔵のマイクと、パーツの温度を考慮し、機械学習で静音化に最適な設定を導き出すという、先進的で面白い機能もついています。
設定を弄れば低温時にファンを停止したり、自分好みに色々変えられます。

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ファンはCorsair LL140 RGB

 

欲を言えばファン起動温度と停止温度を個別に設定できたり、CPUやGPU以外の温度を基準に設定できると、境界付近の温度でファンが回転と停止を頻繁に繰り返す事を改善できたり、使い勝手は良くなると思います。



組み立てについて

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基本的にはここが難しいとか分かりづらいという点は無かったと思います。

 

気になった点は、フロントパネルおよびトップパネルはほとんど力任せで外すような方式なので、頻繁に構成を変更したり、フィルター清掃を行ったりしていると壊れそうで結構怖いですね。
現状でも10回は外していないと思いますが、本体にかかる爪の部分が少し欠け始めています。

 

マザーボード用のスペーサーは1つがネジ穴ではなく突起があって、それをマザーボードのネジ穴にはめ込む事で、ネジ留めをしなくとも正しい位置に固定でき作業がしやすいです。

 

裏配線部にはケーブルを綺麗にまとめられるようにケーブルルーティングキットと呼ばれるガイドが各所に設けられており、ベルクロもあるので初心者でも綺麗にまとめられると思います。
ただ、個人的にはLEDパーツを多く使用しているのと、スリーブケーブルに取り替えているため、ガイドにケーブルが収まりきらず、そういった場合にはむしろ邪魔に感じることもあります。

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フロントI/Oパネルのケーブルを繋げていて気付いたのですが、このケースにはリセットボタンがありません。NZXTとしてはそもそも利用頻度が少なく、OS起動中に不意に押してしまった場合にデータ保存がされない等の被害が予想されるかららしいですが、リセットボタンが有用なシーンは今でもあるのでそこは付けてほしかったかも。

USB3.0ケーブルはフラットタイプなので、狭い場所を通しやすくなっていますね。

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スマートデバイスSATA電源ケーブルは3.5インチベイ付近まで伸びているので、Ainex S3-1504SAUAのような3分岐ケーブルを使うとHDDとまとめて給電できるのでスッキリします。

3.5インチベイは標準位置だとPSUシュラウドにあるPCIe補助電源ケーブル用ホールを半分ほど塞いでいるので、6pinや8pinはOKですが8+6pinとかだと前方へ移動させる必要があるかもしれません。

 

 

パーツ交換

購入後色々とパーツを交換することがあったので、交換のしやすさと拡張性についてです。

 

今回はCPUクーラーとケースファンを交換。

追加でHUE+ EXTENSION KITを購入し、LEDストリップを最大の4本にしました。

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CPUクーラーについてですが、240mmラジエーターの簡易水冷で今回はトップに配置しました。
トップのファン設置部は独立可能な大きいファンステイ状となっており、標準時はファン搭載位置の低いケースファン用のモードで、裏返すと搭載位置が上がるラジエーター用のモードとなります。
ラジエーター取り付け時にはこれを取り外してラジエーターを先にネジ留めしてからケース内に入れることができ、ラジエーターを支えながらドライバーを回すという作業は不要になるので便利ですね。
バックプレートの交換にはもう今になっては当たり前ですが、CPUカットアウトがあるのでマザーボードを取り付けたまま作業ができます。

 

ケースファンはCorsairのLL140 RGBへとりあえず2基だけ試しに交換してみました。
どうせケース付属のスマートデバイスでは同社のAer RGBを追加できなくてコントローラーが別途必要なら、他社でも気に入った製品にしようと思ったので。
LEDコントローラーのLighting Node PROマザーボード裏の2.5インチベイのトレイを取り外して、コントローラー付属の両面テープで貼り付けています。

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コントローラーとハブ共にSATA電源が必要で、ケースファンからのLED用ケーブルもあるので配線はかなり苦しくなります。
CPUクーラーのポンプとファンもRGB LED 4pinケーブルが各個に必要なので、こうLEDパーツが多いと裏のケーブルガイドが邪魔になってきます。

 

LEDストリップはケーブルを引き回して、トップの次はリア側に流れるように配線してみました。
リアファンの横にはスペースが無いので、ケーブルはファンの下を通してマザーボード側に通しています。 

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ストリップの端子自体は一般的な5050LEDストリップ等と同じ4ピンなので、こういったL型コネクタ等を流用しています。保証はできませんが。
あくまで端子が同じだけで、マザーボードのRGB LED 4ピン端子とは電圧からして違うので絶対に接続しないようにしましょう。

 

 

お遊び編

私の場合はハイエンド構成ではないので、ケース内にデッドスペースが多く生まれてしまう訳ですが、そこを利用して今回はフィギュアを入れてみました。
文字が邪魔かもしれませんがご容赦ください。

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kurokamina.hatenablog.com

 

ケーブルマネジメントバー中央の穴をあれこれ活かしてフィギュアを浮かせています。
ついでにケーブルマネジメント改善のためにSSDを2台減らしました。

 

PSUシュラウド上に液晶モニタも載せてみました。

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kurokamina.hatenablog.com

 

7インチでこれくらいです。グラボが2段目以降のPCIeスロットだと大きすぎるかもしれませんね。
USB給電なので、今回はNZXTのINTERNAL USB HUBを使ってケース内にUSB TypeAポートを用意しました。LEDコントローラー等で足りなくなるUSB2.0ピンヘッダを増やせるのも便利です。
 
ついでにLL140 RGBをもう1基追加してファンを全てRGB LED化してみました。
 
フィギュアとモニタはとりあえず実験的に入れてみましたが、通常のPCパーツ以外を中へ入れているのは落ち着かないので、簡単に取り外せるようにして普段は外しています。
普段はといえばLEDも普段は消灯しているので、苦労して配線したLEDケーブルが無駄になってますね笑
 
 
話は脱線しましたが、こんな事ができる程度にスペースは広いので水冷を組むには良いかもしれません。
 

 

機能性

スマートデバイス、ケーブルマネジメントバー、ケーブルルーティングキットといった便利で楽しい機能が多く、ケース付属のファンコンとしては間違いなく現時点で最高のものが載っていると思いますし、ケーブルマネジメントについてもよく考えられていて、機能性についてはかなり満足しています。
 
E-ATX対応ですが、横幅272mmまでの対応なので注意が必要です。
ATX,MicroATXの横幅が244mmなので、E-ATX対応によるケースの大型化は僅かですが、トップの横方向排気や360mmラジエーター対応もあってH400i比では大きく感じるかもしれません。
H700iがそういった大型化に繋がる機構を持ち、Mini-ITXH200iMicroATXH400iと来て間隔を開けて700というナンバリングをしたのは、ATXまで対応でラジエーターは280mmまでといったH600iを出すためなのかな?と疑ってはしまいますが。

 


デザイン性 

冒頭で初めて見た時にビビッと来たと書きましたが、正直機能性とかどうでも良いからこのケースが欲しいと思ったくらいに気に入りました。
 
外観についてはプラ系パーツを排除していることもあり安っぽさは感じません。
トップとフロントは完全なフラットデザインで、横方向に設けられている通気孔はブラックに塗装されているので目立ちづらくて良いですね。
 
内部は大きなケーブルマネジメントバーが目を引きますね。H700iはブラックも良いですが、個人的にはバーが目立つホワイトのほうが好みです。
PSUシュラウドにあるNZXTの文字がLEDで浮かび上がるのも好き。

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コストパフォーマンス

スマートデバイスが必要ないなら・・・
このケースは3万円弱と決して安価ではないので、必要ないパーツは外して安くしてほしいと思う人は多いかもしれません。

 

特にスマートデバイスについてはファンコントロールマザーボードで十分という方も多いでしょうし、LEDストリップもマザーボードから制御できるAURA SYNC等に対応したもののほうが良いとかそもそも要らないという方が多いかと思います。

ケースファンについてもデチューン版といえ比較的高価格なAer Fシリーズの120mmを3基、140mmを1基も付けなくていいと思ってしまいます。私もAer Fは全て取り外して別のファンへ交換していますし。

 

もしスマートデバイスとLEDを無くし、サイドパネルを通常のスチールにしたような安価なH700iが発売されたら、それはそれで人気が出るような気もします。

S340 Eliteという選択肢もあるので、スマートデバイスが必要ないだけならそちらを選ぶのもアリかも。

 


まとめ

5インチベイレスや強化ガラスは好みが分かれるかもしれませんが、電源カバーやケーブルバーを持ち、裏配線はケーブルガイドに沿ってケーブルを通す、これらは今後のPCケースではスタンダードになっていくかもしれません。

今までもPCケースがファンコントローラーを内蔵していたり、ファンハブを持っている事がありますが、H700iのスマートデバイスマザーボードのファン制御よりも優れる機能を持っており、PCケースに頭脳を持たせるというNZXTの目指しているコンセプトを明確に感じ取ることができます。

 

正に次世代のPCケースを感じさせるだけのものがH700iにはありました。

決して安価ではありませんがオススメできるPCケースです。