PCケースの中に液晶モニタを入れてみた

目次

 

はじめに 

PCケース内のデッドスペースをあれこれと減らしている中で、正面のIntel 545s SSDのロゴが逆になっているのがやはり気になり、何か別の物に交換しようと思い立ちました。普通だったらそこでロゴが正しい向きになるSamsung 850 EVOでも買おうとなるところですが、2.5インチくらいのサイズの液晶ディスプレイを入れてみるのも面白いのでは?と探してみることに。

最終的には別の場所に取り付けることになるとはこの時はまだ知らず・・・

 

当初はSSDマウンターに収まる4インチ程度を考えましたが、さすがに小さすぎるかなと思い、PSUシュラウドの高さ程度になる7インチで探してみることに。

 

そこで見つけたのがEleduinoの7インチ液晶モニタでした。

厚さが約1cmと2.5インチSSDに近く、USB給電でminiHDMI接続という仕様は今のPCには使いやすく感じました。

 

 

中国の製品ですが、日本国内ではAmazonにてEleduino Japanというショップが販売しており、FBAを利用しているのでAmazonの発送で注文してすぐ届きました。

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便携式高清显示器 と書かれた中国感マシマシなパッケージでした。

 

開けるとしっかりとした緩衝材に入ったモニタが。

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付属品は

  • miniHDMIケーブル(約1m)
  • microUSBケーブル(約50cm)
  • USB ACアダプター

 

 

取り付け

このモニタをケース内に取り付ける方法ですが、当初想定していたのは前面2.5インチベイの場所にケースのSSDマウンターを改造して取り付けるというものでしたが、実際にその場所にモニタを置いてみると電源カバーより僅かに大きく、HDMIケーブルの取り回しの関係で位置が奥になりNZXTのロゴが隠れてしまう事が判明。

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そこで設置位置をPSUシュラウド上へ変更することに。
その設置方法は商品ページで背面の画像を見ていただくと分かるように、壁掛け時計なんかでよくある壁掛け穴が2つあり、今回はこれを使います。
H700iにそのまま掛けられる場所がある訳ではないので、今回はL字金具とネジを使ってスタンドを作ります。

使用した金具はコレ

エーモン 取付金具(L型) 黒 穴径7mm 15×70×35mm S734

エーモン 取付金具(L型) 黒 穴径7mm 15×70×35mm S734

 

エーモンの製品は基本的にクルマ向けですが、最近ケース内にLEDスポットライトを入れる際にもここの金具を使いましたし、LEDの配線を色々弄るのにクルマとPCは同じ12Vを使う場合が多いのでよく使ってます。
オートバックス等のカー用品店でも取り扱っていて、今回はイエローハットで購入しました。

 

合わせて使うネジはM3x6mmとM3x15mmのネジ。M3と聞くと馴染みがないかもしれませんが、PC関係でいう所謂「ミリネジ」はM3x6mmが多いのでネジ自体は余っている方が多いかも。購入するならワッシャーとナットがセットになった物だとコスパは良いかもしれません。

 

これらをH700iへ取り付ける訳ですが、このケースのPSUシュラウド上には通気やSSDマウンタのための穴が無数に空いています。
M3ネジにはちょうどよいサイズなので、今回はこの穴にM3x6mmネジを使ってL字金具を固定しました。

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下部のネジはシュラウドの裏側からナットで固定していますが、M3x15mmだと恐らく電源ユニットと干渉してしまいます。また、取り付けには一度電源ユニットを取り外す必要があります。

モニタ取り付け側のネジは15mmのネジを使い、金具を両側からナットで固定しています。これでネジを固定しつつ、モニタを掛けるだけのネジの飛び出し量を調節できます。

ついでにこの画像でHDMIケーブルの取り回しについて話してしまうと、PCIスロット最下段に長尾製作所の穴付きスロットカバーを使うことで、HDMIケーブルを外部へ出しています。

もう1つ、給電用のUSBケーブルですが、このスロットカバーでまとめて外出することも可能かと思います。

しかし今回はケース内用の内蔵USBハブを使用しました。

NZXT PC内蔵用USB HUB [ USB2.0ヘッダーピン(9ピン)×3、A平型×2 ] INTERNAL USB HUB
 

この製品はUSB2.0ピンヘッダ接続のハブですが、TypeAポートも2つあるので、付属のUSBケーブルをそのまま接続できますし、別途ピンヘッダからmicroUSBへ変換するケーブルを用意しても大丈夫です。

今回はケーブル取り回しの関係で、マザーボードとはUSB3.0ピンヘッダから変換ケーブルを使用して接続しました。

Molex 4pin給電が推奨されますが、今回は4pinからの給電なしでもこのモニタは動作しました。USB3.0から変換しているのもあるかもしれませんが、まあどちらにせよ保証はできません。

 

 

完成

実際に取り付けてみた様子はこんな感じ。

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最初に取り付けた位置がコレですが、最終的には位置をより左に移して空きスペースを塞ぎました。

 

Twitterに既に上げた画像と映像ですがいくつか載せておきます。

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現状でもあまり目立ちませんがUSBとHDMIのケーブルが気になるので、AliExpressで奥側に曲がるL字のケーブルを注文したので届き次第交換します。

モニタとは関係ありませんが、リアファン左下に見える5050LED用のL字コネクタと、グラボの下に見える5050LED用のケーブルは、ホワイトだと目立つので写真を撮った後にブラックに交換しました。

モニタスタンド固定用のM3ネジももしかしたらブラックに交換するかも。

 

 

まとめ

PC内に小型モニタを搭載する事自体は以前から見られましたが、最近はPSUシュラウドをもつPCケースが多くなってきた事で、よりケース内に搭載しやすくなってきたと思います。
中でもH700iはネジ留めしやすい形状なので、モニタの固定方法の幅が広がりとても面白い使い方へ広げられるかもしれません。
スクリーンセーバーを流す、PCパーツの温度を表示するにも使えて、モニタ自体も安価なので、是非PC内にモニタを搭載してみてはいかがでしょうか。