目次
はじめに
Chromecast with Google TVは今までのChromecastからハード・ソフトともに大きな変化を遂げましたが、その中で給電端子もMicroUSBからUSB Type-Cに変更となりました。
この変更によって物理的にはUSB Type-Cハブが接続できるようになるという事で、早速購入して試してみました。
※記事内で紹介されている製品はChromecast with Google TVでの動作を保証するものではありません
接続するもの
今回用意したUSB Type-CハブはUGREENの製品です。
元々スマホ用に使っていた物なのですが、今回常時接続する給電用USB Type-C端子とLAN端子がハブのケーブルと一直線になる位置にあるので、ケーブルを繋げた時にスマートですし、端子への負担も少ないかなと思ったのでチョイスしました。
USB Type-C端子、LAN端子のほか、USB端子x3とSD/TFカードリーダー、今回は関係ありませんがHDMI端子もあり拡張性が高いのでオススメです。
これをChromecastと付属の充電器・ケーブルの間に接続します。
動作
その状態で起動は問題なくできたので、実際にハブとしての機能が利用できるのかを確認していきます。
USBメモリ・SDカード
File Managerを利用してUSBメモリに保存したファイルを確認できました。
ただし、このアプリではJPEGファイルを表示できないので、別のアプリを用意する必要があるようです。
また、USBメモリ等をChromecastのストレージを拡張するために利用することもできます。
設定の「ストレージ」からデータを消去してデバイスストレージとしてフォーマットを選択することで、様々なデータをUSBメモリに保存することが可能です。
一部のアプリはアプリ本体をデバイスストレージへ移動することも可能です。
microSDカードでも利用できるので、USBポートの空きなどを考慮してどちらを使うか選ぶこともできます。
キーボード
USB接続のキーボードを繋いだだけで普通に使えました。
リモコンでは文字入力しづらいので、あると便利かもしれませんね。
マウス
USB接続のワイヤレスマウスを繋いだら認識されポインターも表示されました。
ただクリックが反応しない箇所が多々あるので、対応しているアプリ内で使用するのが基本になるかと思います。
進む/戻るボタンは使用可能でした。
とりあえず試したのは以上です。
消費電力
USB Type-Cハブの中には消費電力や給電の仕様などによってChromecastでは動作しないものがあるようです。
Chromecast with Google TVに付属するACアダプタは1.5Aの出力があります。
ハブ未接続状態で起動時の最大消費電力は2.8W(0.56A)付近でした。
これがハブを繋いで有線LAN接続をした状態での起動時は3.7W(0.74A)付近となりました。
このUGREENのハブでは消費電力としては付属のACアダプタでも余裕があるようです。
ただ、ハブ自体の消費電力が大きいものや、一定の出力をハブの動作のために確保して残りの電力をデバイス側に供給する仕様の場合などには電力不足で使用できない場合があります。
この場合、より出力の大きいACアダプタを利用することになりますが、USB Type-Cの規格上Chromecastに付属するようなA to Cケーブルを接続した場合、Type-Cデバイス側(今回はハブやChromecast)はUSB BCという給電規格に則りACアダプタ側に1.5A超の出力を要求しないことになっています。
そのため一般的なUSB ACアダプタでは2.4Aなどの出力のあるものでも、少なくともUSBハブが規格に準拠している以上は1.5Aまでしか使えないはずです。
その解決法として、USB Type-CポートのあるACアダプタにC to Cケーブルで繋ぐことで、最大3AまでのUSB Type-C Current@3.0Aという給電規格を利用することができます。
もしハブを接続してChromecastが電力不足の警告を出した場合には
- Type-Cポートがあり5V/3Aの出力があるUSB充電器
- 両端がType-CコネクタのUSBケーブル
という組み合わせとすることで使用できる可能性があります。
ちなみに私はAnker PowerPort Strip PD 6という充電用USBポートのある電源タップを使用しています。テレビ周りの電源ケーブルはこれ1つにまとめられて結構便利ですよ。
コンセント3口、2口のタイプもあります。