CORSAIR製LEDパーツの接続方法をまとめたもの

CL-9011110-WW [Corsair Link用管理ツール Commander PRO]

CL-9011110-WW [Corsair Link用管理ツール Commander PRO]

 

CORSAIRはマウス・キーボードにケースファンやメモリ、水冷パーツまで幅広くRGB LED搭載製品を展開していますが、LEDの配線などは複雑怪奇な感があります。

そこでCORSAIRのRGB LED搭載PCパーツの接続方法を、個人の備忘録も兼ねて書き連ねていこうと思います。

取り付け 

念の為申し上げておきますが、情報に間違いがある場合がありますので、気になる方はメーカーや代理店にお問い合わせされることをおすすめいたします。

 

 

製品カテゴリ

 

 

LEDコントローラ

iCUE LINKシステムハブ

複数のLEDパーツをデイジーチェーン接続可能なLEDコントローラ。

並べたファンをケーブルレスで接続できるなど、配線を大幅に簡略化できる最新型のシステムです。

 

 

 

 

iCUE Commander PRO

最も多機能なコントローラ。

を1つの製品に統合しています。

接続イメージ

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本体はマザーボードUSB2.0ピンヘッダと、電源ユニットのSATA電源へ接続します。

LEDに絞って言えば、LEDストリップとHydro Xは2つあるLED端子へ直接接続できますが、RGBファンは間にRGB Fan LED Hubを挟まないといけない点が注意かもしれません。

Commander PRO本体のLED端子は2ポートあり、どちらへ繋いでもそれぞれ制御できますが、RGB Fan LED Hubは本体に書かれた1から6の順で端子に挿していく必要があります。

 

 

iCUE COMMANDER CORE XT

現状最も新しいLEDコントローラーです。

 

接続イメージ

Commander PROとRGB Fan LED Hubを統合しつつ、USBハブ機能や温度計接続ポートの数を削減しています。

RGBファンのLEDケーブルを直接繋げられるため、CORSAIR iCUEでRGBファンの回転数・LEDともに制御したい場合にはかなり便利です。

USBピンヘッダはケーブルが分岐しており、別のUSB2.0ピンヘッダ接続のパーツを繋げられるようになっています。

引用元:How to Set Up CORSAIR iCUE COMMANDER CORE XT - YouTube

そのため、CORSAIRの水冷CPUクーラーのUSB2.0ピンヘッダを接続する場合などは、マザーボードUSB2.0ピンヘッダの消費を1ポートのみで済ませることができます。

 

 

Lighting Node PRO

Commander PROをLEDコントロール機能のみに絞ったような製品。

本体とLEDストリップをセットにして販売されているほか、LL RGBファンとML Pro RGBファンの3 Fan Pack及び2 Fan Packにも付属してきます。

接続イメージ

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接続方法はCommander PROと同じで、Lighting Node PROは2ポートのどちらへ挿しても良いですが、RGB Fan LED Hubは番号順に挿していく必要があります。

こちらも直接接続できるのはLEDストリップとHydro Xのみですが、RGBファン付属品にはRGB Fan LED Hubも同梱されています。

 

iCUE Lighting Node CORE

Lighting Node PROとRGB Fan LED Hubを一纏めにしたような製品。

QL RGBなどのDual Fan Kit及びTriple Fan Kitに付属するほか、465X RGBや220T RGB等には基板剥き出しの状態で取り付けされています。

接続イメージ

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SATA電源が1つで済み省スペースなのが上の2製品と比べたときのメリットですが、LEDストリップやHydro Xを接続できない点はデメリットですね。
 

 

メモリ

CORSAIR製のRGB LED搭載メモリは全て、通常のメモリと同じく挿すだけでRGB LEDを制御できます。

DOMINATOR PLATINUM RGB

DONINATOR PLATINUM RGBは10個のLEDを搭載し、1個ごとにカラーを制御可能です。

CORSAIR iCUEのほか、RGB FUSION・Mystic Light Syncにも対応しています。AURA SYNCにも対応していますが、現時点ではCORSAIRサイトよりプラグインをDLして導入する必要があります。

https://www.corsair.com/ja/ja/blog/Enabling-Aura-Sync-Control-for-Your-CORSAIR-RGB-Memory

 

VENGEANCE RGB PRO

VENGEANCE RGB PROは10個のLEDを搭載し、1個ごとにカラーを制御可能です。

LED制御についてはDOMINATOR PLATINUM RGBと同じで、AURA SYNCはプラグインの導入が必要です。

 

VENGEANCE RGB

こちらは単色LEDなので、1本のメモリに一度に複数のカラーを指定することはできません。

CORSAIR LINK・CORSAIR iCUEのほか、AURA SYNC・RGB FUSION・Mystic Light Syncにも対応しています。

 

 

Hydro X Series

ポンプ/リザーバーコンボとGPUウォーターブロックには、次のLEDパーツを繋ぐための端子が用意されていますが、CPUウォーターブロックはこの端子が無いので最後に繋ぐ必要があります。

接続イメージ

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イメージはCommander PROですが、LEDケーブルはLighting Node PROにも接続可能です。

 

 

AIO CPUクーラー

CPUクーラーはUSB2.0ピンヘッダ接続でLEDコントロールをします。

RGB PRO XT 

H150i RGB PRO XT・H115i RGB PRO XTH100i RGB PRO XTの3製品があり、水冷ヘッドにアドレッサブルLEDを搭載しています。

接続イメージ

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RGB PLATINUM

H115i RGB PLATINUMH100i RGB PLATINUMH100i RGB PLATINUM SEの3製品があり、水冷ヘッドとラジエーターファンにアドレッサブルLEDを搭載しています。

接続イメージ

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水冷ヘッドからLEDケーブル・ファン電源ケーブルが伸びており、それをファンのLEDケーブル・ファン電源ケーブルと接続します。

ファンごとにLEDと回転数をiCUEで制御可能です。

 

PRO RGB

H150i PRO RGBH115i PRO RGBH100i PRO RGBの3製品があり、水冷ヘッドに単色のRGB LEDを搭載しています。

接続イメージ

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水冷ヘッドからファン電源ケーブルが伸びており、それをファンのファン電源ケーブルと接続します。

ファンごとに回転数をiCUEで制御可能です。

 

 

ケースファン

ケースファンはCommander PRO・Lighting Node PRO・Lighting Node COREを使用してCORSAIR iCUEで制御可能なほか、HD RGB・SP RGBはボタン式のコントローラによる制御にも対応しています。

RGB Fan LED Hubあたり6基のファンを接続可能です。

 

Commander PRO接続イメージ

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ファン本体のLEDケーブルはRGB Fan LED Hubへ接続し、RGB Fan LED HubはCommander PROへ接続します。

ファン電源ケーブルはCommander PROやマザーボードなどのファン端子へ接続します。

 

Lighting Node PRO接続イメージ

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LEDケーブルの接続方法はCommander PROと同じです。

ファン電源ケーブルマザーボードなどのファン端子へ接続します。

Commander PROと違いLED数が2ポート合計204個までという制限があるため、例えばQL RGBの場合6基までという制限があります。

 

Lighting Node CORE接続イメージ

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SP RGB PROと同時に登場したRGBファン専用LEDコントローラで、6基のファンを接続可能です。

RGBファンのみを接続するならこの方法が最も配線が少なくなります。

上のコントローラの節と本体の画像が異なりますが、あちらは465X RGBなどPCケースに搭載されているタイプで、こちらはSP RGB PROなどに付属するタイプとなっておりRGB Fan LED Hubのようなデザインになっています。


3ボタンコントローラ接続イメージ

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3ボタン式のコントローラはHD RGB用とSP RGB用で別のものになっています。570X RGBなどフロントI/OパネルにSP RGB用コントローラがあるPCケースもあります。

 

QL RGB

34個のLEDを個別制御できるケースファン。

Triple Fan Kit及びDual Fan KitにはLighting Node COREが付属。

 

LL RGB

16個のLEDを個別制御できるケースファン。

3 Fan Pack及び2 Fan PackにはLighting Node PROとRGB Fan LED Hubが付属。

 

ML Pro RGB

4個のLEDを個別制御できるケースファン。

3 Fan Pack及び2 Fan PackにはLighting Node PROとRGB Fan LED Hubが付属。

 

SP RGB PRO

8個のLEDを個別制御できるケースファン。

Triple Pack及びTwin PackにはLighting Node COREが付属。

 

HD RGB

12個のLEDを個別制御できるケースファン。

Single Fan with ControllerTwin Pack with Controller及びThree Pack with Controllerには3ボタンコントローラとRGB Fan LED Hubが付属。

 

SP RGB 

RGB LED搭載ケースファン。搭載するLEDの個別制御は不可。

Single Fan with Controller及びThree Pack with Controllerには3ボタンコントローラとRGB Fan LED Hubが付属。

 

 

LEDストリップ

RGB LED Lighting PRO Expansion Kit

1本にLED 10個を搭載するLEDストリップ。

LEDストリップ4本のキットで販売されているほか、ファン等の同梱品でないLighting Node PROにも付属しています。 

接続イメージ

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イメージではLEDストリップは4本になっていますが、iCUEの設定項目では6本まで選択可能なので、おそらく6本までは動作するでしょう。

 

iCUE LS100

PCの外部向けのLEDストリップ。

コントロールユニットと250/450mmのLEDストリップ各2本を同梱したスターターキットと、LEDストリップ2本のExpansion Kitが250mmと450mmそれぞれに用意されています。

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スターターキットをモニター裏へ取り付けた際の接続イメージです。

コントロールユニットはLED端子が2ポートあり、Expansion Kitを購入すればデュアルモニタ環境にも対応可能です。
 

 

まとめ

LEDパーツの接続は理解するまで時間がかかるかもしれませんが、CORSAIRのLEDパーツは幅広いラインナップがあり、CORSAIR iCUEのカスタマイズ性はLED制御ソフトでもトップクラスです。もしLEDパーツの導入を検討しているのであれば、この記事がその参考になればと思います。