D7000というカメラ

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2010年10月29日にニコンより発売されたデジタル一眼レフカメラD7000。
上位機種D300Sに迫る約6コマ/秒の連写やマグネシウムボディなどを搭載しながらも、サイズをD90と同等に抑えることでハンドリングの良いカメラに仕上がっている。

ただ実際使用してみると、やはり剛性感は上位機種に及ばず、AFの性能もイマイチ、ファインダーの視野率も同じ100%のD300Sと比べて調整不足かカタログスペックよりも落ちていると感じる。
そして何より、心に直接訴えかけてくるフィーリングの心地良さが無い。
もちろん、価格から考えれば十分良いスペックであることは間違いないのは確かである。


そんなD7000も発売より4年。後継機種のD7100や、D7000をそのまま35mmフルサイズにしたかのようなD600、その後継機種D610,D750まで発売されていると考えると4年という月日は長く感じる。
D7000ユーザーもそういった機種への乗り換えが進んでいることだろう。

しかしいくら技術の進歩の早いデジタルカメラといえど、買ってから2,3年で乗り換えるまでの必要性は感じられないし、その分レンズを買ったほうが総合的な満足感は上ということもある。
もちろん、上位機種を買うために貯金しているということもある。


このD7000、確かにAF性能は「精度のニコン」とも言われるニコンらしくない外しっぷりで、現在主流の24MPの解像度にも及ばない。
しかしそこと上手く付き合って行ければ、D7000というカメラはまだまだメインとして戦っていけるだけのポテンシャルを持っているカメラだと思っている。
 
16MPでなくて24MPなら!といった場面が多いわけでもなく、ローパスフィルターの有無については、僕なんてむしろ有る方が安心できると思っているクチである。もちろんフルサイズの24MPなら搭載されているのだけれど。
連写についても今のニコンのラインナップでD7000より無条件で速いのはD4s,D750程度なもので、D4sのようなプロユースのボディはともかくそれ以外はD7000と大差ない。

このようにD7000で十分とだけ言っていると、ただ買えない妬みかよと言われそうだし、実際そんなところも大きいわけだが、実際自分自身D7000を使いこなしているのかと言われるとそうは思えないので、とにかくD7000を「連れ出せ。使い倒せ。」してから乗り換えを考えたいのだ。
連れ出せ。使い倒せ。

ではD7000をどう使っていくかという話になる。
グリップ感の悪さを改善するためにマルチパワーバッテリーパックMB-D11、つまり縦グリを付けてみたり、AFが悪いならマグニファイヤーを付けてMFに挑戦してみようという事である。
後者は全く持って解決策になっていない気がするのだがこの際目を瞑って欲しい。
レンズは何でもいい。キットレンズの18-105mmがあれば大抵のものは撮れる。
追加するならマイクロレンズや望遠、超広角といった特長あるレンズたちだろう。
こうして所有するレンズラインナップを拡張していかずにボディだけを変えても、撮影の幅が大きく広がることはない。まあ僕個人はそれすら行えていないのだが。

そして写真を撮るには光が必要であり、光を操るライティングも重要となってくる。
D7000にはSB-700がバランスが良好だけれど、MB-D11を装着しているならSB-910も良い。
SB-700が良いといったのは持った時のバランスの問題であるが、三脚を使用するならSB-910もいいだろう。光量があって困ることはない。もちろんSB-910よりSB-700を二灯!なんてのも楽しい。

こう言ってる私の最近の撮影対象は専らブツ撮りじゃねーの?みたいな事になっているので、こう撮れああ撮れみたいな事は言えないというのはご理解をお願いしたい。


そうしてD7000をまあ最低でも来年中までは使い続けようと思っているが、最近カメラに対する熱が冷め始めているので、もしかしたら私の最初で最後の一眼レフになる可能性も無くはない。
けれど「愛機」D7000を大切に使っていきたいと思っている。

何の参考になるわけでもなく読みにくい記事だった事をお詫びして、D7000の近況とともに今日はお別れします。
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