CORSAIR製のRGB LEDパーツはファンやメモリなど多くのラインナップが揃っていますが、細かいパーツまではカバーできません。
そこで実はWS2812BなどのLEDコントローラーとして機能する同社のLighting Node PROを使用して、CORSAIR以外のアドレサブルLEDパーツを動作させようと思い付きました。
なお、マザーボード・グラフィックボードや、4pin RGB端子接続のLEDパーツなどはこの方法では制御できません。
AURA SYNCとiCUEの同期は以下のページが参考になるかも。
iCUE System Integrations - corsair.com
https://www.corsair.com/ja/ja/icue-integrations
基本的なCORSAIR LED製品の接続方法はこちら
変換ケーブルを自作する方法はこちら
※当記事の内容によって生じた不具合等についてはいかなる場合も責任を負いかねます
必要なパーツ
互換性のあるコントローラーとして使えるといっても、端子形状が異なるのでそのまま使う訳にはいきません。
そこで使用するのはXSPC 3Pin Gigabyte RGB Adapterです。
元々はASUSなどが使用するVD-G型の3pin端子用に作られたLEDパーツを、GIGABYTEなどVDG型の3pin端子を搭載するマザーボードで使えるようにする為の変換ケーブルですが、VDG型のコネクタがCORSAIRの3pinからロック機構を廃しただけの同一形状なので、今回はそれを流用します。
←3Pin Gigabyte RGB Adapter CORSAIR 3pin端子→
なお、現行GIGABYTE製マザーボードは3pin端子がASUSと同様のVD-G型に切り替わってきており、この3Pin Gigabyte RGB Adapterも既にディスコンで流通在庫のみなので購入はお早めに。
これをLighting Node PROの3pin端子に接続します。
ピンアサインは画像でいうところの左からVDGです。
これでAURA SYNC対応パーツを接続するためのVD-G型3pinは用意できましたが、今回使用するLIAN LIのStrimerは面倒なことにまた別の3pin端子なんです。
では何故AURA SYNC対応を謳っているのかというと、ASUSなどの一部マザーボードにはStrimerに適合する3pin変換ケーブルが付属しているため。今回はこの変換ケーブルも用意する必要があります。
付属パーツなので単体での販売はしていませんが、ASUSのアドレサブルLEDストリップには同様の変換ケーブルが付属しています。
Aura SyncのシンクロLEDイルミネーションを自由に拡張できるROGアドレサブルLEDストリップ ROG ADDRESSABLE LED STRIP-60CM
- 出版社/メーカー: Asustek
- 発売日: 2018/04/27
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また、eBayやAliExpressなどでも同等品が販売されていることがあります。
ここまで用意できればStrimerを接続する準備は完了です。
もし3Pin Gigabyte RGB Adapterを用意できない場合は最終手段でケーブルを自作することも可能です。
VD-G型の3pinコネクタは豊富な4pinコネクタを使い回せばいいですし、CORSAIRと同じロック機構付きの3pinコネクタも、Strimerなどに使える3pinコネクタもeBayなどで入手可能なので、電線や工具を用意すればより用途にあったケーブルを作れます。
2019/06/03追記
eBayのPirateDog Techというセラーが代替となるケーブルや、CORSAIR製LEDパーツ向けの面白いケーブルを多く販売しているのを発見しました。
いくつか製品を紹介していきます。
CORSAIR型3pin - ASUS(VG-G)型3pin
先述の3Pin Gigabyte RGB Adapterと同等機能ですが、Lighting Node PROへ接続する側がロック機構付きとなっています。
CORSAIR型3pin or 4pin - Strimer型3pin
こちらはStrimer用の端子へ直接変換できるケーブル。面白いのがRGB Fan LED Hubへ接続できる4pin仕様も用意されているところ。
ASUS型3pin - CORSAIR型3pin
こちらは逆にマザーボードの3pin端子にCORSAIRのLEDパーツを繋げてしまおうという製品。
CORSAIR iCUEのような制御は出来なくても、マザーボードやグラフィックボードと同期したい場合には使えそう。多分。
4pin RGB端子用DAC
CORSAIR iCUEで4pin RGB端子のLEDパーツを制御できる製品。
各ポートで異なるカラーを指定できるなど、接続パーツが多い環境には便利な仕様ですね。
2019/09/26追記
AliExpressでいくつか使えそうなケーブルを見つけました。
こちらの“3pin-3pin 5V AURA”が上述の3pin Gigabyte RGB Adapterを代替できそうですが、端子形状が微妙に異なるような気も。ただ安いです。
こちらは上のStrimerのところで紹介したケーブルですが、“For Gigabyte”のほうはLighting Node PROの端子から直接Stimer用の3pin端子へ変換できるかも。
↓
買ってみました。
ちゃんと使えますね。LEDケーブルを多く使う環境だと、こうして少しでも短く出来ると配線が楽になります。
2020/02/13追記
EASYDIYが3pin Gigabyte RGB Adapterの代替になる製品をAmazonで販売しています。
制御してみる
実際にStrimerとLighting Node PROを接続し、CORSAIR iCUEからRGB LEDを制御できるかテストしてみます。
Strimer 24pin controlled by CORSAIR iCUE
案外あっさり制御できてしまいました。
LIGHTING SETUPはStrimerの12LEDと数の合うML RGB x 3でエフェクトはCOLOR SHIFT + VISORです。
ただ、CORSAIRのLEDストリップをLighting Node PROとStrimerの間に1本でも挟むと、Strimerは全く光らなかったので注意が必要です。
この方法はCORSAIRのパーツとカラーを同期できるのが最大のメリットですが、例えばレインボーに光らせる場合でも、Strimer付属のコントローラーよりも滑らかにカラーが遷移していきます。
滑らかさは好みもあるでしょうが、他の発光モードでもカスタマイズ性がトップクラスに高いのがCORSAIR iCUEの魅力ですね。
もしかしてThermaltakeのTT Sync Controllerを買えばTtのRGB LEDパーツも制御できるのだろうか……
Thermaltake TT Sync Controller TT Premium Edition [RGBソフトウェア対応コントローラー] PS782 CL-O015-PL00BL-A
- 出版社/メーカー: Thermaltake
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2019/09/13追記
Lighting Node PROと同様のLED制御が可能なCommander PROでも試してみました。
CORSAIR iCUE version 3.19.120
Commander PRO Firmware v.0.9.212
の組み合わせにて確かに制御できる事を確認しました。
LED 60個の製品も補助電源なしで光りました。
まとめ
CORSAIR iCUEからAURA SYNC対応のアドレサブルRGB LEDパーツが制御できることが分かりました。この方法ではマザーボードやグラフィックボード、非アドレサブルのLEDパーツは制御できませんし、メーカーの想定していない使用方法であることに注意が必要ですが、最近はアドレサブルLEDを搭載したパーツが増えてきましたし、CORSAIRをメインにしたPCをより煌びやかにするための選択肢になるのではないかなと思います。
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