Intel SSD 545s 512GB製品レビュー

インテル SSD 545シリーズ 512GB 2.5インチ TLC SSDSC2KW512G8X1

インテル SSD 545シリーズ 512GB 2.5インチ TLC SSDSC2KW512G8X1

 

OS用SSDの他にゲーム用SSDが欲しいなと思っていたところに、最新のIntel 545sが特価になっていたので購入してみることに。

 

目次

 

製品について

Intel SSD 545sシリーズは、64-layer 3D TLC NANDを搭載するIntelのコンシューマー向けSSD

新技術の64-layer 3D NAND搭載製品としてはWestern DigitalのWD Blueに続き2製品目。現在は他にもSanDiskのUltra 3D SSDが製品として発売されており、東芝からもTR200シリーズが発売されています。

 

545sのスペックは最大転送速度がシーケンシャルリード550MB/s、同ライト500MB/s、ランダムリード75,000 IOPS、同ライト85,000 IOPS。MTBFは160万時間、TBWは256GBモデルが144TB、同512GBが288TB。

インターフェイスはSATA3.0、フォームファクタは2.5インチ 7mm厚。

 

Intelのサイトでは128GBモデルやM.2モデルも確認できますが、今のところ国内での取り扱いはないみたいですね。

128GBモデルは発売されたようです

Intel SSD545sシリーズ 2.5インチ 3D TLC 128GBモデル SSDSC2KW128G8X1
 

  

 

他製品の比較

480~512GBの3D NAND製品を中心に簡単な比較リストを作ってみました。

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同様に64層3D NANDを搭載するWD Blueよりは公称値を比較しても若干低速ではありますが、WD Blueの500GBが200TBWなのに対し545sは288TBWと耐久性に振っているのかなと思われます。

前世代540sからは公称値がシーケンシャルリードで10MB/s、ランダムリードで3000 IOPS低下し、シーケンシャルライトは20MB/s高速になっていますが、全体的には似た性能な印象です。なお540sのTBWは非公開。

 

 

本体

パッケージは基本的に540sと同じ物ですね。

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「64-LAYER TLC 3D NAND」と書かれたシールが貼ってある程度の違いです。

 

本体は540sと違い外周部に溝のようなものがある独特なデザイン。

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7mm厚で9.5mm厚用のスペーサーなどはありません。

ノートPCでも7mm厚が普及しておりスペーサーは邪魔なだけなので問題はないですが。

 

持ってみた感じSSDとしても結構軽めな気がしましたが、スペックシートに重量の記載はありません。

軽さに引っかかって分解レポを探してみると、512GBでありながら短い基板にNANDチップは4枚だけという驚きの仕様でした。

参考:http://www.tomshardware.com/reviews/intel-ssd-545s,5098.html

 

ケース内の3.5/2.5インチベイへ搭載する前の記念撮影。

そろそろPCケース買い替えたいですね。

それはともかく今ってIntelロゴが逆になっているんですね。 

 

CrystalDiskInfo読みのS.M.A.R.T.はこんな感じ。

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AD,EC,FCがベンダ固有となっていますが、Intel SSD Toolboxで読むとADはErase関連、ECはUnknown、FCはSSDの認識用でしょうか。

 

 

ベンチマーク

CrystalDiskMark 5.2.2にて1GiBx5回で計測。

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CrystalDiskMark 5.2.2 Shizuku Edition x64 (C) 2007-2017 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 562.254 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 505.811 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 318.149 MB/s [ 77673.1 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 342.953 MB/s [ 83728.8 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 542.534 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 492.172 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 52.854 MB/s [ 12903.8 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 131.269 MB/s [ 32048.1 IOPS]

Test : 1024 MiB [D: 0.0% (0.2/476.8 GiB)] (x5) [Interval=5 sec]
Date : 2017/10/18 21:43:14
OS : Windows 10 Professional [10.0 Build 15063] (x64)
SSDSC2KW512G8

 

基本的には公称値通りという結果。

ランダムアクセスは高速な部類ですが、まだまだSATA3.0の上限値までは遠いですね。

個人的な用途としてはゲームをいくつか入れるだけなので、これほどは必要ないのかもしれませんが。 

 

 

まとめ

545sは新技術により前世代比でNANDチップを4分の1に削減するなど、原価をかなり安く抑えられていると思います。現在の3D NANDは新技術へ投資した直後ということもあって価格は少し高めですが、今後は価格も下がりNAND価格が上昇の一途を辿るなかでもSSD価格を下げる起爆剤になりうる可能性を秘めていると感じます。

Intel SSDはそのブランド力や幅広いラインナップで、自作PCにおいてもその人気は高いですが、545sはコストパフォーマンスを重視する層にも今まで以上にアピールできるSSDだと言えそうです。