Nikon TTLコード SC-29 レビュー

Nikonのスピードライト SB-910を購入してから、特にイベントへ行くことも少なく、スピードライトをニコンCLS(クリエイティブライティングシステム)を使ってワイヤレス発光させることが多くなっていました。
ボディ内蔵のフラッシュをトリガーとするとどうしても被写体に不自然な影が出てしまいますが、解決策として2つのアイテムのどちらかを使用しようと考えました。

1つは、内蔵フラッシュからCLSに使用される赤外線のみを透過するIRパネルです。
こちらはニコンからホットシューに装着するタイプのSG-3IRという製品が販売されています。


2つ目はTTLコードでスピードライトを離して使用するという方法です。
コード接続なのでどうしてもワイヤレスより離せる距離は短くなってしまいますが、より細かな連携が可能で、ボディのフラッシュを使用しないのでバッテリー消費も低減されます。
NikonではSC-28,SC-29と2つの製品が発売されていて、主な違いはSC-29にはホットシュー側にAF補助光の発光部があるという点です。 
 
この他にもワイヤレスコマンダーNikon SU-800TTLコードでもより安い互換品なども考えましたが、 SU-800はさすがに予算オーバーですし、互換品は信頼性のために外しました。

つまりSG-3IR,SC-28,SC-29のどれかという事でしたが、今回はブラケットも同時購入することになり、AF補助光はそれほど必要ではないのですが、SC-29を購入することになりました。 


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Amazonで約7,000円弱。見慣れたカラーリングの箱です。

本体を取り出してみると
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思ったよりボディ側の取付部が大きくてケーブルが嵩張る・・・なんて感じですね。 

実際に取り付けてみる
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このAF補助光、目の前で発光してると結構眩しいですね(^_^;)
ポートレートでは使う気は元からありませんが、人に向けるのはやめたほうが良いかな。

AF補助光を使う場合、スピードライト側の取付部のつまみをONにすることで接点が露出し、スピードライトと接続されてAF補助光が発光するようになっています。
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ちなみにコレ・・・Made in Chinaです。
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SC-28がMade in Chinaで、SC-29がMade in Japanなら、それがSC-29をオススメする理由にもなるんですけどね・・・


実際にブツ撮りに使用してみた感じだと、正直ワイヤレスのほうが楽かな~という印象を持ってしまいますが、ライブビューを多用するので、内蔵フラッシュを使用することによるバッテリー消費が低減されるのは嬉しい事ですね。

また、ブラケットを使用しての縦位置撮影では、やはりケーブルが少し長すぎて邪魔だなとは思いますけど、しっかりした作りなのでその点では満足ですね。


SC-29の総評ですけど、正直SC-28より2,000円ほど高い分の価値を見出すのは難しいですね。
TTLコードが必要なら基本的にはSC-28を買うべきで、どうしてもAF補助光が必要ならSC-29を選ぶという感じでしょうか。
また、ストロボブラケットを使用しての撮影がメインならコードの短い互換品という選択もアリだと思います。ただ、あまり廉価な製品だと縦位置でスピードライトの重みによって接点が離れて、発光しなかった・・・なんて事もあるらしいので製品選びは慎重に。
ニコンCLSを使用して室内での撮影がメインならSG-3IRがコスパ最高だと思います。